3年生が、総合的な学習の時間に種まきから取り組んできた大豆づくりの集大成として、2月26日と27日の二日間にかけて、『こも豆腐』づくりを体験しました。
『こも豆腐』は、北谷地区をはじめとする中部地域に100年以上伝わる伝承料理の一つで、粗く織ったわらのむしろ(こも)にくるまれた豆腐料理です。かつて村には共同の豆腐小屋があったそうで、冠婚葬祭や祭り、法事など特別な日には欠かせない料理だったそうです。
北谷小学校では、毎年3年生が総合的な学習の時間に北谷地区食生活改善推進員の皆様にお世話になり、こも豆腐づくりに取り組んでいます。
まず、1日目は豆腐づくりです。
①24時間水に浸した大豆を、正確に計量した水でミキサーにかけます。
②大鍋で15分間ゆっくりとかき混ぜながら煮ます。
③煮た大豆を袋に入れて豆乳を絞ります。
④豆乳に、にがりを入れてゆっくりと混ざると固まってきます。
⑤おぼろ豆腐の状態になったらすくい、型に入れます。
⑥落し蓋をして一晩おき、水を切れば豆腐の完成です。
1日目の作業はここまで、おからをお土産に持ち帰りました。
2日目、いよいよ『こも豆腐』に加工していきます。
できた豆腐にニンジンやゴボウなど炊いて味付けした野菜を入れて“こも”で巻きます。
巻きあがった『こも豆腐』をゆでれば出来上がりです。
「おいしくなあれ!」
みんなでハンドパワーを送っています。
お皿に盛り付け、完成です。
大切に伝えられてきた地域の食文化について学ぶことは、子どもたちにふるさとを愛する心を育成する上でとても大切なことです。長年にわたりこの活動を支えてくださった、北谷地区食生活改善推進員連絡協議会の皆様に心より感謝を申し上げます。そしてこの度、この取り組みについて、県知事表彰を受賞されました。本当におめでとうございます。